高齢者のこと

認知症サインを見逃さないための対策

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認知症は、私たちの周りに潜む深刻な問題であり、特に高齢者にとっては多くの課題を伴います。認知症のサインを早期に察知することは、症状の進行を遅らせることはもとより、より良い日常生活を送るための重要項目と言えるでしょう。

近年では高齢者に限らず、若年性の認知症を発症する働き盛りの人たちも見られ、軽度認知症に見られる微細な変化を捉えることの大切さに注目されています。この機会に、身近な人々の健康を見守るための情報として、今一度、認知症のサインとはどういうものなのか、考えてみましょう。

認知症の初期症状とそのサイン

認知症の始まりのサインとはどんなものか

一般的に、認知症の始まりには、物忘れや判断力の低下、日常生活における簡単な作業の困難さなどが現れるとされています。また、時折自分が何を話しているかを忘れたり、同じ質問を繰り返すことも見られ、これらの症状は、年齢による自然な変化と混同されやすいため認知症のサインとしては見逃しがちになりやすいでしょう。

家族向けの認知症の初期症状チェックリスト

認知症のサインを見逃さないためには、家族向けの認知症初期症状チェックリストを記録することを考えましょう。このチェックリストには、「最近物忘れが増えたか」「同じ質問を繰り返すことがあるか」「知り合いや親族を認識できないことがあるか」といった質問が挙げられます。

また、「何をすべきか忘れてしまうことが多いか」「食事や服用を忘れることがあるか」といった具体的な行動の観察も必要です。これにより、認知症の初期症状に気づきやすくなります。

認知症初期症状に見られる口癖の例

認知症の初期症状として、特有の口癖が現れることがあります。「最近、どうしても思い出せない」「それはなんだったっけ?」というフレーズが頻繁に使われる場合、初期のサインである可能性が高いです。加えて、同じ話を何度も繰り返すことも見受けられます。これらの口癖は、家族や友人が気づきやすいポイントであるため、日常会話の中で注意深く観察することが大事だと思います。

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母が、レビー小体型認知症と診断されたとき、最初におかしいと思ったのは、「昨日、〇〇さんと偶然に会ったの」と言いましたが、その人は遠く離れたところに住んでいる人でした。

認知症の行動に現れるサイン

認知症は、その人の行動にも、独特なサインが現れることがあります。たとえば、急にイライラしたり、感情の起伏が激しくなることがあります。このような場合は、周囲の環境が影響を与えている可能性があるため、静かな場所へ移動するなどの対策が有効です。また、日常生活のルーチンを定期的に確認し、同じ時間に同じ行動を促すことで、混乱を軽減することができるかも知れません。

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環境の変化が引き起こす認知症の原因

人間関係の悩みから強いストレスが原因になることも

例えば、今まで一人暮らしだった人が、子供と同居するために長年住んだ家から離れた地域に引っ越しをしたとします。高齢者の場合、突然、全く違う地域で暮らし始めることは、戸惑いが多くなったり、友人と離れて寂しくなることがあるのではないでしょうか。また、嫁さんとの関係なども、息子に相談できない場合には、ストレスになってしまいますね。

さらに、何かの事情でかかりつけの医者が変わってしまったり、デイサービスなどで何かいやなことがあったりしても、強いストレスを感じる人がいると思います。

環境の変化があったときにこそ、注意が必要になる

高齢者になると、できるだけ毎日の生活リズムを守ることが大事だと思いますが、やむを得ず、今までの生活に変化が起こった時などは、先ず注意深く言動を見守っていくことが大切になります。そして、心の中に何か不安や心配事がないかを聞いてあげることなど、周囲とのコミュニケーションも認知症の予防につながっていくのではないでしょうか。

行動やサインが現れたときの対応策

そして、行動やサインが現れたときの対応策として、まず落ち着いて状況を見極めることが肝心です。その上で、認知症のサインを無視せずに素直に受け止め、周囲のサポートを得ることがを考えましょう。感情的な反応を避けて理解を示すことで、相手が安心できる環境を整えることが大切です。そして、医療機関で診察をしてもらうことで、今後の対応策を考えていくことが出来るでしょう。

Sho’s
Sho’s

母が認知症になった原因は、「生まれ故郷から離れて、東京で住み始めたこと」のストレスが大きかったのでは、と感じています。

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